科学者求む!
科学者になり、この世界の不思議の種明かしをしてくれ!


WANTED!

形態:会社員・公務員
年収260万円
1400万円
(助手)
(教授)

科学者とは
大学や民間の研究機関などの中で自然科学を研究する人。
たったひとつの科学的発見が世界を大きく変えることもあり、夢とロマンのある生き方である。
しかし、そのような科学の大発見を手にすることができるのは、才能だけではなく、運にも恵まれた、ごく少数の科学者に限られ、科学者という生き方を選択することは、博打人生を選択することに等しい。
一般的な科学者のイメージは、俗世的な欲望には目もくれず、日夜、自然界の真実を探求しつづける聖人、といった感じだが、実際は、功名心、競争心、金銭欲など、世俗的な欲望をたっぷり持った普通の人が科学者という生き方を選択しているに過ぎない(科学者に聖職者のようなイメージを持つ偏見の方がおかしい)。
科学者が喉から手が伸びるほど欲しいのが研究成果(新たな科学的発見)。
理由は研究成果により、自らの評価が高くなるだけではなく、研究費や収入もそれに応じて増えるから。
科学者になる為の国家資格のようなものはなく、一般的には、大学、大学院を卒業し(博士号を取得し)、論文が評価されれば、科学者としての道が開ける。
年収は当然、新人の間は低く、研究成果を上げられれば、高くなっていく。


クール 創造的 憧れ 高学歴 知的 一攫千金

スタート!
科学者になるには?
①大学・大学院
大学の理数系の学部(理学部、工学部、医学部、薬学部、農学部など)に入学し、在学中は研究に明け暮れ、論文を書く。
大学卒業後は大学院に進学して、やはり研究に明け暮れ、論文を書き、卒業し、博士号を取得する。

②面接試験 ドキドキ
面接官が現れた!
論文を引っさげ、希望の大学、大学院、研究所、企業などの入社面接を受ける。

③就職
A.大学・大学院コース
はじめは大学や大学院の研究室の助手として科学者人生を始める。

B.研究所コース
研究所の研究者として科学者人生を始める。

C.企業コース
一般企業の研究開発部門で科学者人生を始める。
科学者になった!
科学者の仕事って?
①実現したいビジョンを確定させる
ビジョンが現れた!
そもそも自分は科学者として、どんなことを実現したいのか?というビジョンを考え、確定させる。
山中教授の場合「現代の科学では治療できない病を治療可能にする新しい治療方法の開発」と定めた。

②ビジョンに沿った目標を定める。
ビジョンを確定させたら、そのビジョンに沿った具体的目標を決める。
山中教授の場合「新しい治療方法」としての「万能細胞の開発」を目標にした。

③仮説を立てる
目標実現の為の仮説(こうやれば、目標は達成できるんじゃないか?という予想)を立てる。
大体において、この仮説は科学者の直感。
山中教授の場合、普通の細胞を万能細胞に変える遺伝子は1つではなく複数あるだろうから(仮説)、1つの細胞にまずは多くの遺伝子をぶち込み、そこから遺伝子を少しづつ減らしていき、万能細胞化に不可欠な遺伝子がどれとどれかを突き止めればよいのではないか?と考えた(欧米の研究者たちは、たった1つの遺伝子が鍵を握っているはずだという仮説の元、実験していた)。

▼▲つづき
人生の分かれ道
A.ノーベル賞コース
科学的大発見をし、最高の賞であるノーベル賞を受賞し、ノーベル賞学者として、世界から認められ、我が世の春を謳歌する。

B.その道の権威コース
ノーベル賞とまではいかなくても、科学の進歩に貢献する発見を行い、その分野での権威と呼ばれるようになる。

C.地道に研究コース
何一つめぼしい研究成果を上げられないまま、科学者人生を終える(大半の科学者はこれ)。
しかし「このようにやってはダメだ」という膨大な失敗経験が全科学者の共有知になり、それが、他の科学者による科学的大発見につながっていく。
よって、無駄な科学者人生などないと言える。


 

山中伸弥氏
「10回挑戦して、9回失敗をして、1回やっと成功するくらいの感じで、これから色んなことが起こると思うから9回失敗しないと1回の成功は手に入らない。私自身もそうでした」
「研究というのはある仮説をたてるんです。「これはこうかもしれない」という仮説をたてて、それを実際、実験をして確かめる。それが研究です。その繰り返しなんです
あんまり先生の言うことを信用してはいけない
▶︎詳しく読む

中村修二氏
夢を叶えるのに一番必要なのは、失敗することです。私も青色LEDを開発するまで、延々と失敗の人生でした。四国の田舎の大学出て、田舎の小さな会社に入って、物ない、人いない、カネがないという環境で、10年以上結果の出ない研究をして「役立たず!」と言われ続けてきた。毎日が失敗の連続」
日本の受験勉強なんてウルトラクイズみたいなもんだから、やる意味なんて無い! 私自身も仕方なくやったけど、社会に出て役に立ったことなんて1つもない! やらなくていいです。その代わり、若いうちから日本を出てください」
「田舎の小僧が、いつしか青色LEDの開発という世界レベルの夢を追いかけるようになりました。できるか否かは二の次、やりたくて仕方がなかったので、その心に従っただけでした
▶︎詳しく読む

高橋政代氏
「面白い発見はめったにないんですが、実験に成功して世界で誰も知らないことを知った瞬間はたまらないです。一番興奮したのはソーク研究所で神経幹細胞を網膜に移植した時。きれいな網膜細胞の形に変化しているのを見た時はうれしくて暗室で踊りましたね」
「家事、育児、仕事とどれかを選ぶのでなく、並列に同じ重さのプロジェクトとして、分けずに考えること
「やりたい」くらいじゃだめで、「やりたい、やりたい、やりたい」って思って頑張らないと道は開けないですよ
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村人A   アシンシュタインは・・・


村人B   山中伸弥教授の手術の腕が優れていたら・・・


村人C   中村修二氏の青色発光ダイオードは・・・


 

異常
多数と少数のうち、単に少数に属するもののこと。
演繹
普遍的な前提から、より個別的・特殊的な結論を得る論理的推論の方法のこと。
確証
仮説の確からしさを増大させる行為のこと。
帰納
観察データから一つの仮説を思いつくこと。
帰納的飛躍
有限個の観察データを元に、何の根拠もなく無限個の事例に拡張して当てはめる論理的な飛躍のこと。