証券マン（営業マン）には月ごとのノルマが果たされる。
具体的には1ヶ月間、投資信託や債券、ファンドラップ、株、変額年金保険などを3億円、客に売買してもらう事、といった具合（売買してもらう度に証券会社には手数料が入る）。
よって、月末の証券会社社内はピリピリとした雰囲気に包まれる。
ノルマを達成できなかった場合は、上司から「何故、達成できていないんだ？」とネチネチと詰められる（場合によっては「人間やめてしまえ！」などと怒鳴られる）。
そして、そのノルマの達成具合は給料（特にボーナス）にダイレクトに反映される。
毎月、ノルマ達成を目指してガンバリたい！と思う人以外は、証券会社には入らない方がいいだろう。

勿論、これは証券会社としては、ぶっちぎりの日本一。
ちなみに、ベスト5は、こうなっている。

1位：野村証券（112兆円）
2位：大和証券（54兆円）
3位：SMBC日興証券（42兆円）
4位：みずほ証券（38兆円）
5位：三菱UFJモルガンスタンレー証券（33兆円）

杉村太蔵氏は筑波大学体育専門学群にスポーツ推薦で入学。
大学在学中、司法試験の勉強をしたものの、うまくいかず、6年通った大学を中退する。
中退後、就職活動をするも、うまくいかず、「旭川の実家にもう帰ろうと思う」と父親に弱音を吐いたところ、父に「帰ってくるな。働けないなら死ね」と言われ、覚醒。
そして、トイレ清掃員の仕事を始める。
トイレ清掃を人一倍、熱心にやっていると、そのビル内にあったドイツ証券のグレン・ウッドという人物とトイレ内で仲良くなる。
そして、そのドイツ証券社員は、杉村太蔵氏に、こう言ったのだった。
「キミは若いし、そんなに頭も悪そうじゃない。1週間後、うちの入社試験をぜひ受けなさい」
試しに受けたところ、契約社員として働くことになったのだった。
入社直後は、お茶汲みや資料集めの仕事をやらされていたが、ある日、グレンから郵政民営化の動向を調査するように依頼をされ、調査を行っている2005年の自由民主党の公式サイトをみて候補者公募を知り、その一次審査の論文課題が自分がまさに調査していた『郵政民営化と構造改革について』であったため応募。
そして、比例南関東ブロック35位で出馬し、当選したのだった。