航空管制官求む!
今、我が国の上空は便数増加でパニック状態!
航空管制官になり、空の安全を守ってくれ!


WANTED!

形態:国家公務員(国土交通省職員)
年収300万円
1100万円
(新人)
(ベテラン)

航空管制官とは
空の交通整理を行う国土交通省所属の国家公務員。
パイロットと無線で交信し、レーダーや自らの目を頼りに、航空機を目的地に安全に誘導する。
航空管制官は大きく分けて、2種類の職種がある。
1つは空港の管制塔最上階にある360度ガラスに囲われたコントロールタワーで航空機の離陸・着陸の許可や地上走行の経路などをパイロットに指示する仕事。
もう1つは管制塔直下にあるレーダー管制室でレーダー画面を元に空港から離陸した飛行機を目的地の方向に誘導したり、空港から離れた飛行機を滑走路まで誘導する仕事。
尚、後者には空港とは別に全国に4カ所ある航空交通管制部(札幌、東京、福岡、那覇)で勤務し、高々度を飛行している飛行機に指示を出す仕事もある。
勤務地は全国に散らばっており、数年おきに転勤させられる。
航空管制官になる為には航空管制官採用試験に合格する必要がある。
年収は国家公務員の給与体系に則り、約300万円〜約1100万円となっている。

冒険仲間:パイロット


クール 憧れ 学歴無関係 公務員 安定

スタート!
航空管制官になるには?
①「航空管制官採用試験」受験 ドキドキ
ペーパーテストが現れた!
航空管制官になる為の第一関門は国土交通省が行う「航空管制官採用試験」(難易度は大卒程度)に合格すること。
受験資格は30歳以下(学歴不問)。
1次試験は基礎能力試験、適性試験(記憶、空間把握力)、英文解釈試験、英語のヒアリング試験が行われる(1次試験に合格した者だけが2次試験に進むことができる)
2次試験は英会話試験、人物試験(人柄、対人的能力を見る個別面接)が行われる。
3次試験は適性試験(航空管制業務シミュレーションによる記憶、空間把握力テスト)、身体検査(胸部疾患、血圧、尿、その他一般内科系検査)、身体測定(視力、色覚、聴力についての測定)が行われる。
最終合格者は「採用候補者名簿」に得点順に記載される。
その名簿の中から、成績や意向等を考慮のうえ、最終的な採用者が国土交通省により決定される。
※合格しても採用されなければ航空保安大学校には入学できない(=航空管制官になれない)。
※合格率は約5%(競争倍率20倍)の難関。

②「航空保安大学校」入学
教官が現れた!
「航空管制官採用試験」に合格した上で、国土交通省に採用されたら、航空保安大学校に入学し、8ヶ月間、基礎研修を受ける。
大学という名前だが、国土交通省の国家公務員(職員)としての採用扱いとなり、研修中、月額約18万円の給料が支給される。
航空保安大学校は関西国際空港の近くにある全寮制の大学。

③配属 ドキドキ
航空保安大学校での研修の後、日本各地の空港や航空交通管制部などへ配属され、現場での訓練(OJT)が数年間、行われる(ただし、この段階ではまだ訓練生であり、航空管制官ではない)。
現場での訓練を積み、腕を上げ、技能試験(実際のパイロットとの交信を試験委員がモニターして評価する試験)に合格して、はじめて航空管制官として仕事ができるようになる。
航空管制官になった!
航空管制官の仕事って?
①出勤
管制官はシフト制の為、早朝、昼、夕方と、日によって出勤時間が変わる。

②ブリーフィング
担当する空域の天候、飛行禁止エリアなどの注意点を事前にチェックする。

③管制業務開始 ドキドキ
旅客機が現れた!
<離陸の場合>
1)管制承認(パイロットからの経路と高度の承認要求に対して承認を与える)
2)ブッシュバック承認(パイロットからのブッシュバック承認要求に対して承認を与える)
3)地上走行の経路承認(パイロットからの地上走行の経路承認要求に対して承認を与える)
4)離陸許可(周囲の状況を見ながら離陸許可を与える)

<着陸の場合>
1)降下指示(安全な着陸に向けて、ある高度までの降下指示をパイロットに出す)
2)速度指示(周囲の状況を見ながら安全な速度をパイロットに出す)
3)進入許可(航空機が決められた高度まで降下したら、滑走路への進入を許可する)
4)着陸許可(他の航空機との間隔に問題なければ、着陸許可を出す)
5)滑走路離脱指示(どの誘導路から出るか指示を出す)
6)地上走行指示(搭乗口へ誘導する)

※集中力を保つため、30分ごとにレーダー席(パイロットに指示を出す席)と、調整席(他の管制機関と連絡をとり合う席)を交代する。また、1時間毎の休憩もある。

④デブリーフィング
当日の業務で気が付いたことをチーム全員で情報共有し、今後の業務に役立てる。

⑤帰宅
早朝出勤の場合は昼に、午後出勤の場合は夜に、夕方出勤の場合は翌日の帰宅となる。
人生の分かれ道
A.出世コース
本省(国土交通省)に戻り、次席>先任>航空長、と出世していく。

B.現場コース
出世のことは考えず、好きな現場一筋で航空管制をつづける。

C.リタイアコース
管制ミスにより事故を起こしたり、定期的に行われるテストの点数が悪く、クビになる。



 

玉城英之氏
「昼間は特に航空機が混雑しますから多いときは同時に20機以上のパイロットと交信することもあります
初めてパイロットと交信したときの緊張と指示通りに航空機が動いてくれた感動は今でもよく覚えています
各教科バランスよく勉強をしておくことも大事ですね。仕事をしているといろいろなことが常に同時並行で起こります」
▶︎詳しく読む

藤本智弘氏
つねに10人程度の管制官がレーダー画面を見て業務を行っています
早番、遅番、夜勤の3交代で24時間、羽田の空を見つめています
「空中待機は高度5000フィート(約1700m)から1万5000フィート(約5000m)までのあいだで行えるため、5機から10機程度を待機させることは可能です
▶︎詳しく読む

羽田空港管制官
「羽田空港では1日に1,000便以上の離着陸があります
子供の頃から飛行機や空港の雰囲気が大好きでした
国家公務員であることも魅力の一つでした
▶︎詳しく読む

その他の航空管制官たちの声(←クリック!)  

村人A   羽田空港の管制官とパイロットの交信内容をリアルタイムで聴く事のできる・・・


村人B   3年に1度行われる英語のテストの成績が悪いと・・・


村人C   上空では機長は全ての権限を握っている。しかし、その機長は管制官に・・・


 

ABN
Aerodrome Beaconの略。飛行場灯台のこと。
ACC
Area Control Centerの略。航空交通管制部のこと。
ACL
Allowable Cabin Loadの略。機室許容荷重のこと。
AD
Aerodromeの略。飛行場のこと。
ADF
Automatic Direction Finderの略。自動方向探知器のこと。