官僚求む!
官僚となり、この国の経済、治安、防衛、外交ほか、実務面でワシを支えてくれんかね?


WANTED!

形態:国家公務員
年収500万円
3000万円
(新人)
(事務次官)

官僚とは
一言で言えば、内閣を支える裏方仕事、実務を行う人のこと。
国の「予算案」を作成し、「政策」の企画立案を行い、「法案」作成の実務を行う。
国家プロジェクトに関われるのも官僚の仕事の魅力。
本来「予算案」「政策」「法案」などの作成は政治家が手がけるものだが、それぞれ高度な専門知識が求められる為、実務に関しての知識を持っている官僚の力に頼らざるを得ない現状がある(政治家が方向性を示し(政見)、官僚が具体的なアクションに落とし込むという役割分担)。
また官僚は民間企業や個人に対しては各種許認可権を持ち、業界をコントロールする。
さらに民間企業、団体に対しては通達、行政指導を通しても業界をコントロールする。
官僚は国会対応(政治家の答弁書作成など)に関わる為、国会の会期中は激務がつづく(深夜労働、徹夜は当たり前。完全にブラック)。
激務の割には平均給与は高くはない(事務次官の年収3000万円は例外)。
長時間労働の上、残業代がほとんどつかない為、時給換算すると、マクドナルドの時給よりも低くなる官僚もいる。
また出世競争が激しく、大半は定年前に辞めるハメになる為、再就職先をなんとかしようと、省庁上げての天下り先作りに必死になっている現実もある。
官僚になるには難関の「国家公務員採用総合職試験」に合格しなければならない。
仕事のジャンルは省庁別(財務・警察・外務・経産・総務・内閣・防衛・金融・厚労・文科・国交・農水・環境・法務・復興)の縦割りで存在している。

冒険仲間:国会議員


クール 威厳 憧れ 公務員 高学歴 知的 安定 激務

スタート!
官僚になるには?
①大学・大学院入学
官僚になる為の試験の受験資格は大卒、大学院卒。よって、まずは大学、大学院に入学する。

②国家公務員採用総合職試験1次 ドキドキ
ペーパーテストが現れた!
在学中に、大学生は「大卒程度試験」、大学院生は「院卒者試験」の筆記試験を受ける(年齢制限あり)。
倍率は試験の区分(政治、法律、工学など約10の区分がある)によって異なるが、5倍〜60倍と非常に高倍率。
この1次試験の合格者だけが、次の2次試験に進むことができる

③国家公務員採用総合職試験2次 ドキドキ
面接官が現れた!
筆記試験、グループ面接、個人面接のセット。この2次試験に合格すると「採用候補者名簿」に記載される(ただし、記載=内定ではない。次の省庁別面接試験で合格してはじめて内定となる)

④難省庁別面接試験 ドキドキ
面接官が現れた!
2次試験に合格後、希望省庁に出向き(官庁訪問)、面接を受ける。この面接に合格して、はじめて内定が出される。

⑤大学・大学院卒業
官僚になった!
官僚の仕事って?
①政策の企画立案(随時)
国民、現場や業界の声を聴いてニーズを把握しつつ、政策の基本的な考えや具体的な施策の企画立案を行う。

②法律案や予算案の検討(6〜8月)
ニーズを実現するために何が必要か検討する。制度や規制を創設する際には法案の提出(改正も含む)、財政支援を行う場合は予算要求を行う。

③財務省などとの折衝(9〜12月) ドキドキ
財務官僚が現れた!
予算要求の場合、財務省と折衝を行う(深夜に及ぶ)。12月には大臣同士の折衝も有る。認められば12月の政府予算案に盛り込まれる。法案の場合は、内閣法制局の審査を受ける(予算より遅く、翌年1〜2月頃までに法案を確定)。これまた激務で、審査が深夜に及ぶこともある。無事に審査を通れば、法案として閣議決定し、国会に提出される。

▼▲つづき
人生の分かれ道
A.事務次官出世コース
官僚になると省内で激烈な出世ゲームが始まる。順調に行けば、20代で係長、30代で課長補佐、40代で課長と進み、50代で局長、審議官となり、最後に事務次官となる(事務次官が官僚としてのアガリ。事務次官は官僚の中での最高位。何故「次官」なのかというと、上に大臣(長官)がいるから。
尚、事務次官候補は、大体に於いて首相秘書官経験者の中から選ばれる事が多い。

B.天下りコース
事務次官は同期の中で一人しかなることができない。よって、それ以外の官僚は省庁と関連のある企業に天下る。



 

元財務相官僚 田中秀明氏
省庁に入省すると様々な部署を回ることになり、平均一つのポストに1年〜2年という短い期間いることになります
明け方の3時4時に帰宅することも稀ではありませんでした」
「役所では1年〜2年でポストが変わるので、専門性が身に付きにくいというデメリットあると先ほど申し上げましたが、他方で様々な仕事を経験できるというメリットもあります。私自身、厚生省や外務省大使館、内閣官房、大学にも行くことができました。それ以外にも、地方自治体や国際機関、最近では一般企業に派遣されることもあります。様々な経験ができるという点では、楽しかったですね
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現役キャリア官僚 若杉冽氏
「キャリア官僚はメルトダウン中に再稼働を考え始める生き物です
「ロードマップを作るときには当然省益や自分の将来に不利益にならないことを考えます
「霞が関から行った官邸のスタッフが悪いやつらだけど優秀だっていうことなんでしょうね
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元財務相官僚 山口真由氏
月300時間の残業はザラ
「財務省の新人は、ときとして「家畜」にたとえられることがありました」
「上司にはよく『君に人権なんかないんだよ』と言われました」
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村人A   財務省(旧大蔵省)の地下1階には「ホテル大蔵」と呼ばれている・・・


村人B   官僚の作成するメモは作成者が書かれておらず・・・


村人C   長い間、官僚主導の政治がつづいてきたが・・・


 

お経読み
大臣が原稿棒読みで法案提案理由などを説明すること。
ざぶとん
天下り先のこと。
生活費
天下り先につける予算や補助金のこと。
肩たたき
左遷・降格のこと。もともと大蔵省用語だったものが一般化した言葉。
タマ
案件のこと。